小学6年と中学3年を対象にした文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が27日に行われました。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う一斉休校のため中止となっており、2年ぶりの実施。国公立全校と私立の46・7%が参加し、計2万9062校の児童・生徒計約208万2千人が受験されました。(結果の公表は8月の予定)今回のテスト教科は、国語と算数・数学。子供たちの生活習慣や学習環境について質問調査も行われました。3年に1度の保護者に対する調査なども昨年中止となったため、今回に繰り越して実施されました。昨年の一斉休校では、都市部を中心に休校が約3カ月間の長期に及ぶケースも目立ち、その間、オンライン授業や自宅学習が行われたものの、授業の遅れなどが問題化しました。今回の学力テストでは、異例の環境変化が子供の学力差に及ぼした影響が注目される。今回は実施日を例年の4月から1カ月ほど繰り下げているため、遠足や修学旅行などの行事と重なり、小学校45校、中学校168校が後日にテストを受けることになりました。これらの学校は集計からは除外されるが、採点や調査結果の提供は行われます。